最高に幸せだ。

唇を離したその瞬間、

―――グイッ

満奈に有り得ないぐらいの力で引き寄せられ、

―――チュッ

「んっ!?」

再び唇が重なった。

満奈っ!?

どうしたんだ一体!

しかも、舌まで入れてくるし・・・。

でも・・・嬉しい。

満奈からこんなキスしてくれるとは、思いもしなかったから。

「・・・はぁっ」

ゆっくりと離れた唇。

「どうした?」

そう聞くと、満奈は照れた表情を見せた。

そして、

「・・・足りない・・・」

小さな声で何かを呟いた。

・・・満奈さん?

いやいやいやいや・・・。

“足りない”とか言われたら俺、ヤバいんスけど。

「えっ!?」

びっくりして、思わず聞き返してしまった。

あぁ~っ!

照れた満奈が可愛すぎる。

「~~~もうっ!」

しびれを切らしたのか、満奈は開き直って、

「隼斗が足りないのっ!」

そう叫んだ。

途端に、顔が熱くなった。

んな目で言うなよ・・・。

誘ってんだろ?

可愛すぎる。

愛おし過ぎる。

「ふぅ~ん♪」

満奈ちゃんいじめ、楽しいなっ!

「俺も満奈が足りねぇ。だから充電する」

そのまま俺らはまた、甘い時間を過ごした。