そのままあたしをベットまで連れていった隼斗。

中央に座らされた。

「なぁ、1つ聞いていいか?」

隼斗は腰を屈め、あたしを目線を合わせた。

「何?」
「アイツと・・・ヤった?」

―――ドクンッ

その言葉に・・・あの日の事が蘇った。

ヤダっ・・・!

今も覚えてる、あの感触。

怖かった。

辛かった。

「ごめん・・・」

あたしはまた泣いてしまった。

今度は、“恐怖”の涙。

あたし、泣いてばっかり・・・。

もっと強くならなきゃいけない。

だけど・・・、

―――ギュッ

「謝んなくていい」

抱き締められ、そう言われた。

隼斗の優しさに、やっぱり甘えたい。

「満奈はずっと、俺の事好きでいてくれたんだろ?」
「うん・・・」
「それならなおさらだ」

ポンポンと背中を優しく撫でた隼斗。

「ほら、もう泣くなって」

人差し指で涙をすくってくれた。

ありがとう、隼斗・・・。

いつも貴方はあたしを助けてくれる。

闇の中から出してくれる。

「泣き止まなきゃヤんないけど?」
「嫌っ!」

隼斗の言葉に・・・あたしはすぐさま反応してしまった。

ハッ!

あたし・・・、

「ふ~ん」

やってしまったぁぁぁぁ!

「満奈ちゃんったらエロいんだから~」

あぁぁぁぁ・・・。

もう、最悪です・・・。