―――バタンッ

部屋のドアが閉まる。

その途端、

―――ギュッ

隼斗に後ろから抱き締められた。

安心する~・・・。

「満奈ぁ・・・」
「ん?」
「愛してる。満奈以外マジ無理」

耳元で甘く囁かれる。

・・・鼻血出させたいんですか、貴方は。

「あたしも愛してるよ」

そう言うと、顎を掴まれ後ろを振り向かされた。

そして、

―――チュッ

重なる唇。

「・・・んっ」

思わず漏れる吐息。

あたしの髪を梳く隼斗の手。

あたしを優しく抱きしめる隼斗の腕。

1段と大きく、逞しくなったような気がする。

「もうさ・・・」

名残惜しくも唇を離した後。

隼斗が何かを言いかけた。

「満奈が欲しいんだけど」

真っ直ぐな瞳。

目がそらせない。

あたしも・・・、

「いいよ」

隼斗が欲しい。

あたしの答えを聞き、優しく笑った隼斗。

「もう離さねぇ」

噛みつくようにあたしにキスした。

幸せすぎる。