「また俺と付き合ってくれますか?」

顔を見合わせてそう言う隼斗。

「はいっ」

もちろんあたしには、Yesの返事しかない。

あたし達は笑い合った。

そして、

―――チュッ

約4カ月ぶりのキスを交わした。

懐かしくて、甘くて。

温かくて、優しくて。

「忘れてごめんな?」

もう絶対離れないからね。

「でも、これからはずっと一緒だから」

もう絶対“別れよう”なんて言わないからね。

「愛してる」

隼斗の言葉に、あたしはそう誓った。

だから、ずっと・・・傍にいてね。

愛してるよ、隼斗。





仁菜が亡くなってから始まった、辛さと悲しみの連鎖。

・・・だけど、今となってはいい思い出、かな?

思い出したくないような事もいっぱいあったけど。

あたしはやっぱり隼斗が好きで。

離れた事でもっと想いが大きくなったの。

芸能界辞めて。

隼斗と別れて。

隼斗に忘れられて。

雅也に抱かれて。

いろんな事があったけど。

苦しみを乗り越えたことで、今のあたしが在るんだ。

まだまだ人生長いけど。

ずーっとずーっと、隼斗と一緒に歩いて行けたらいいな。

アイドルとして、Rainbowとして、成長出来たらいいな。

笑っていたら絶対いい事あるよね?

あたしの将来は、絶対輝いてるよね?

あたしは今日、再スタートを切った。