そんな時、
「・・・満奈」
あの愛おしい声に名を呼ばれた。
・・・やっぱり好き。
振り向けばそこには、愛おしい人の、大好きな笑顔がある。
ねぇ、隼斗。
“やっぱり俺、満奈が好きだ”
その気持ち、嘘なんかじゃないよね?
あたし、今から貴方に想い伝えるから、
「隼斗」
あたしの気持ち、全部受け取ってよね。
「ん?」
あたしの頭をそっと撫でる隼斗。
その手も愛おしい。
隼斗が、
「あたしね・・・」
欲しい。
「隼斗が、好きだよ」
2度目の告白。
少し照れるけど、暖かい。
甘くて優しい雰囲気。
泣きながらだけど、笑って言えた。
「・・・知ってる」
フッと笑って、隼斗はあたしを抱き締めた。
この匂いが1番いい。
この体温が1番いい。
この腕の中がきっと、あたしの帰る場所。
「俺も、満奈が好き」
耳元でそう囁かれた言葉。
これほど嬉しいと思った事はない。