その時だった。

―――ガチャッ

ドアが開いた。

3人一斉に、ドアの方を見た。

すると、そこにいたのは、

「俺からも、お願いします」

あたしの隣に来て、頭を下げたのは、





「隼斗・・・」





隼斗だった。

「隼斗くん・・・」
「満奈は本気で、アイドルと言う仕事が好きなんです。アイドルと言う仕事を誇りに思っています」

隼斗があたしの気持ちを代弁してくれた。

ありがとう・・・、隼斗。

「2年間、1番近くで見ていたから分かります」

頭を上げ、お父さんを真っ直ぐに見つめた隼斗。

「・・・それに」

隼斗は続けた。

そして、

「俺、知ってるんですよ?」

ニヤリと笑って隼斗は、





「後継ぎ、社長の双子の妹さんの息子さんが候補に挙がってるって言う事」





爆弾発言をかました。

「えっ!?」
「それ・・・誰から聞いた?」

お父さんとお母さんも、目を見開いている。

あたしも同じくらいに驚いてる。

お父さんの、双子の妹の、息子が?

後継ぎ候補!?