Love♡LDK


だけど、

―――ギュッ

また抱き締められた。

「バーカ」

そして言われた言葉。

「お前の人生はお前のモノなんだ。誰のモノでもない」

そこで大きく深呼吸した隼斗。





「だから、自分で自分の道を決めていいんだ」





その言葉が、あたしの胸の深いところに突き刺さった。

あたしの人生は、あたしのモノ・・・。

お父さんのでも、お母さんのでもない・・・。

―――だから。

あたしは、あたしの歩みたい道を歩んでいいんだ。

「・・・それに」

隼斗は言葉を続けた。

「お前が他の男と婚約するなんて見てらんないし」

ニカッと笑う隼斗に、胸がときめいた。

その笑顔・・・好き。

やっぱり好きだよ。

隼斗の事。

好きで好きで好き過ぎて。

離れたくなかった。

愛していた。

・・・ごめんなさい、お父さん、お母さん。

あたし、やっぱり―――、





隼斗を選んでいいですか?