Love♡LDK


あんな振り方したのに・・・。

まだあたしなんかの事、好きでいてくれてたなんて。

嬉し過ぎるよ・・・。

「だから・・・さ。俺とまた付き合って?」

その言葉に、目を見開いた。

それって・・・それって。

また隼斗と“カレカノ”でいられるって事?

そりゃ、そうなったら・・・嬉しいよ。

隼斗の心音が聞こえる・・・。

やっぱりここが1番落ち着く場所。

・・・でも。





「―――ごめん」





あたしはそう言ってた。

あたしの言葉にびっくりしたのか、隼斗はあたしの顔を見た。

胸板を押し、隼斗の腕の中から出た。

―――辛い。

ホントは、ずっとそこにいたい。

でも・・・隼斗を見る度、胸が苦しくなる。

だって、あたしは―――、





「あたしは、会社を継がなきゃいけないから」





隼斗より、お父さんとお母さんを選んだから。

好きなのに。

こんなに近くにいるのに。

―――遠い。

「あたしは家族のために芸能界辞めて、隼斗と別れたんだよ。隼斗はあたしがどれだけ悩んだか知ってるの?」

そう言い放った。

隼斗を傷つけたいんじゃない。

ただ・・・今までの我慢が、一気に噴火してしまったんだ。