ベットまで連れて行かれた。

そして、そのまま・・・、

―――ドンッ

「きゃあっ!」

ベットに押し倒された。

そんなあたしの上に覆いかぶさる柳さん。

ヤダぁっ・・・!

あたし・・・“アイツ”以外とこんな事したくない。

「やめてっ・・・」

必死で抵抗した。

・・・だけど。

「黙れ」

柳さんは低い声でそう言った。

その直後。

グッと近づいた、柳さんの顔。

そして・・・、

―――チュッ

「んんっ!?」

唇に・・・柳さんのそれが触れた。

あたし、キスされてる。

ヤダ・・・。

嫌だよ。

隼斗以外と・・・キスなんてしたくない。

あの時、そう決めたの。

・・・なのに。

逃げなきゃ・・・!

そう思ってるのに。

頭、手首、身体。

しっかりと抑えられていて、身動きが取れない。

抵抗したいのに、出来ない。

自分の無力さを肌で感じた。

・・・やめてっ!

誰か助けて・・・。

・・・ううん。

“誰か”じゃない。

アイツじゃなきゃダメ。

彼じゃなきゃダメ。

隼斗じゃなきゃダメなんだ。