Love♡LDK

(side満奈)

―――パタンッ

病室のドアが閉まる。

今はあたしと隼斗の・・・2人きり。

はっきり言って、気まずいんですけど・・・。

隼斗はベットにいて、あたしはそれからだいぶ離れた椅子に座っている。

怖くて、彼を見れない。

沈黙が続いた。

「・・・なぁ」

そんな時。

少しかすれた声が聞こえた。

あぁ・・・。

声だけでも愛おしいよ。

でも・・・怖い。

次は・・・何を言われるんだろう?

恐怖と不安が混ざって、心臓が痛む。

それでもあたしは、

「どうしたの?」

小さく、でもはっきり。

隼斗の問いかけに返事した。

「もう少し・・・こっち来て」

そう言って隼斗は、ベットの端を軽く叩いた。

ヤダ・・・。

それだけでも嬉しく感じてしまう。

例え貴方が、あたしの事を忘れていても―――。

あたしは椅子から立ち上がる。

そして、彼のいるベットの端に座った。

隼斗との距離・・・近い。

こんなにも近くにいるのに―――。

心は、残酷なほどに遠いなんて―――。