(side満奈)

隼斗に会いたいよ・・・。

今日は寮に帰ろうかな。

そんな事を考えながら、仕事してた。

今日は雑誌の取材。

もちろん、Rainbow全員でです。

「じゃあ一旦休憩です」

スタッフさんがそう言った。

その瞬間。

―――ギューッ

真琴に抱きつかれた。

「きゃっ!?」
「あっ、また末っ子2人がイチャついてるよ~」
「無視無視」
「お菓子食べよっと」
「満奈って何でそんなに可愛いの~?」

上からあたし、キッズ、華歩、ちぃちゃん、真琴。

3人のお姉様方は・・・あたしを見捨てるんですか!?

真琴は真琴で、変な事言うし・・・。

あたしなんかより、真琴の方が可愛いじゃんか!

なんとか真琴を剥がし、近くにあった椅子に座った。

ふぅ・・・。

スタッフさんからお茶をもらい、それを飲む。

一息ついていた、その時だった。

「満奈」

麻衣ちゃんに呼ばれた。

彼女の手には、あたしのケータイが握られていた。

「お父さんからメールよ」

そう言って、ケータイを渡された。

お父さんからメールなんて・・・珍しいな。

開封し、読んでみる。

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今日、仕事が終わったら
Cherry I本社に来なさい。

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簡潔な内容だった。

何だろう・・・?

何の用事かな?

あたしはそのメールを甘く見ていた。

まさか、あんな事になるなんて・・・。