俺の下にいる満奈。

強く握ると、壊れてしまいそうで。

・・・壊してしまえ。

「・・・はやっ・・・」

甘い声。

それのせいで、俺の心臓がヤバい。

ドキドキドキドキうるさいんだけど。

満奈に聞こえそうだ・・・。

―――――チャプッ

お湯が揺れる。

それと同時に、満奈の甘い声が響き渡った。

「キス・・・して?」

少し息が上がってる満奈。

ほどよく色づいてる肌に、マジそそられる。

唇を重ねた。

初めは軽く、だんだん深く・・・。

夢中でキスを繰り返してた俺ら。

そんな時。

満奈の手が、俺の胸に触れた。

―――――ビクッ

びっくりして、思わずキスを止めてしまった。

「隼斗・・・?」

悲しそうな顔。

ヤべぇ・・・。

俺、何やってんだよ。

でも・・・今。

満奈に、このドキドキが伝わりそうで怖かった。

「わりぃ・・・。ちょっとびっくりしちゃって」
「あたしこそごめん・・・」

しけた雰囲気になってしまった。

俺、ダセぇな・・・。

頭を抱えて落ち込んでいた。

その時。

「隼斗・・・?」

潤んだ目で俺を見る満奈。

「何?」
「あの・・・」

もじもじしてる。

・・・まさか。