「おかえりのキス、して?」
あたしがそう言うと、隼斗はご希望通りにキスしてくれる。
深くて甘くて、優しいキス。
隼斗からのそんなキスに、あたしは酔いしれる。
ゆっくりと離れる唇。
―――――ドキッ
その時にする、隼斗の伏し目がちの目。
それに、いつも凄くキュンとするんだ。
とにかくカッコ良すぎて・・・。
もうヤバいの。
あたし、隼斗依存症だね。
「あっ、そうだ」
額同士をくっつけて、超至近距離で話す。
最近の隼斗、大人びた顔つきになって来た。
しかも、全体からフェロモン出まくってるし・・・。
見つめ合うだけで、あたしは悩殺されそう。
「Rainbowデビュー2周年、おめでとう」
「ありがとう」
柔らかい笑顔で、そう言ってくれた。
だからね、あたしも伝えるんだ。
「18歳の誕生日、おめでとう」
ってね。
隼斗もとうとう、18歳かぁ。
「サンキュー」
チュッと、唇に軽くキスされる。
「俺も、結婚出来る年になりました」
妖艶な笑み。
あたしの耳元で、そう囁いた。
「そうだね」
お互いに、笑い合った。
“結婚出来る年になりました”
そう言ってくれるって事は・・・。
将来、そうなるって事・・・だよね。
期待しても、いいんだよね?

