(side隼斗)

最近、やたら仕事が多い。

いや、別にいいんだけど。

嬉しいんだけど。

・・・その分、満奈に触る時間が減った。

昨日だってSuperStarのライブがあったから、外泊。

ただでさえ一緒に寝る時間も減ったというのに・・・!

・・・でも、でも!

今日は、ゆっくり満奈とイチャイチャできるんです!



「ただいま~♪」

だから、今の俺は上機嫌。

「お帰り隼斗~」

部屋に帰ると、満奈が出迎えてくれた。

そのまま、俺に抱きついてくる。

はぁ~・・・。

これよこれ。

これがなきゃ俺、生きていけない。

「隼斗」
「ん?」
「キスしよ?」

上目づかいで、そう言われた。

あぁ~っ!

可愛すぎるんだよ!

でも・・・、そう言う事言われると。

いじめたくなる。

「ヤダ」
「えっ・・・」

俺がそう言った途端、泣きそうな表情をする満奈。

だーかーら!

こんなの、俺の本心じゃないって気づいてよ。

ホントはすげぇキスしたいんだからな。

「1つ命令しまぁす!」
「えっ!?」
「・・・って言って?」

耳元で、ある事を囁いた。

すると満奈は、目を大きく開き顔を真っ赤に染めた。

「変態俺様二重人格意地悪野郎め」

今のは聞かなかった事にしよう。

満奈の口から、あの言葉が出たら・・・。

俺、ヤべぇな♪