15分後。

「仁菜!」
「あっ、修平~」

爽やかそうな男の子がこちらにやって来た。

「えっ!?」

そして、あたしを見るなりびっくり顔。

「もしかして・・・」
「そのもしかしてだよ♪」

嬉しそうにしてる仁菜。

「初めまして。仁菜の姉の桜井満奈です」

仁菜の隣に座った修平くんに、小さな声で自己紹介をした。

「初めまして。香住修平です。俺、Rainbowめっちゃ大好きです・・・」
「ホント!?ありがとう♪」

茶色に近い短髪。

日焼けしてない色白の肌。

大きな目に薄い唇。

めっちゃイケメンです!

しかも超可愛い仁菜と並ぶと、まさに王子様とお姫様。

・・・美男美女。

羨ましいっ・・・!

「何部なの?」
「バスケです」

バスケかぁ。

何から何までカッコいいね~。

「ねぇねぇ、どっちが告ったの?」

その質問に、2人揃って頬を赤く染めた。

可愛い~♡

「おっ、俺からです・・・」
「へぇ~。修平くんからなんだ!」

いいねいいね♪

いっつも千咲と菜々子にからかわれてるあたしにとって、これは新鮮だった。

それからも、2人の事をバンバン聞いた。