「浴衣姿、マジでヤバい・・・」
「あっ、ありがと・・・」

真っ赤になってる隼斗。

つられてあたしの頬も熱くなる。

「超欲情するんですけど」

そう言って隼斗は、あたしの胸元に顔を埋める。

そんな彼を、黙って抱き締めた。

・・・今かな。

そう思って、ずっと持ってたアレを、

―――――シャラッ

かけてあげた。

「・・・ん?」

違和感を感じて、自分の首元を見る隼斗。

不思議そうな顔はすぐに、驚きの顔へと変わった。

「これ・・・!」
「さっきの店で買ったの。隼斗に似合いそうだな~と思って」

隼斗にバレなくてよかったよ、ホント。

あの時・・・あの店で買ったのは、ネックレス。

シルバーの南国チックなプレートがついてるの。

「満奈・・・、サンキュー」

あたしにキスを落とす隼斗。

そのキスは、最高に甘い。

「じゃあ、俺からも」

そう言って、手のひらぐらいの大きさの箱を取り出して来た。

「これも、さっきの店で」

あたしの手首に付けられたのは・・・ピンクの時計。

「可愛いっ・・・!」
「ちなみに、おソロな」

隼斗は自分の手首を指差す。

確かにそこには・・・あたしと同じ形の、青の時計があった。

「ありがとう・・・」

ここに連れて来てくれただけでも嬉しいのに。

こんなものまでくれて・・・。

凄く嬉しいよ。

やっぱり隼斗、大好きっ!

あたしは隼斗に抱きついた。

「さて・・・」

妖しく笑った隼斗。

何が起こるかなんて、簡単に想像できる。