(side隼斗)

満奈に触りてぇ・・・。

満奈に触れねぇ!

1人で黙々としている俺。

只今筋トレしております。

満奈は映画の撮影。

確か、今日で終わりのはず。

帰ってきたら目一杯抱き締めよう。

んで、キスしよう。

ホントは抱きたいんだけど・・・。

俺の手は治んねぇし・・・。

満奈は上はヤダって言うし・・・。

いいじゃん、別にっ!

満奈の事を考えながら、ひたすら腹筋してた。



「ただいま~」

19時。

満奈が、黄色の花束と共に帰って来た。

「おかえり」

俺は満奈を抱き締めた。

「何?急に・・・」
「こうしたかっただけ」

不思議そうな顔をしてる満奈に、キスの雨を降らせる。

軽く、そしてだんだん深く。

離れて、そしてまた触れて。

それの繰り返しだった。

「は、やっ・・・」

満奈の甘い吐息が、俺の理性を壊そうとする。

はぁー・・・。

ホント、マジで止めろよな。

無意識に俺を誘うのをさ。

どれぐらい、そうしていたんだろう。

唇を離したら、満奈の顔は真っ赤になってた。

「風呂入るか」
「うん・・・」

元気がない満奈。

どうした?

何かあったのか?