夕飯は和気あいあいとしたムードで済ませた。
「満奈、風呂入るぞ」
「あーい」
2人で風呂に向かう。
「隼斗ん家ってホントにおっきいよね・・・」
満奈が感心したように言った。
「んまぁ、母さんが大企業の社長だからな」
「否定しない所が隼斗らしいね」
クスクスと満奈は笑った。
「おや?2人で風呂か?」
廊下を歩いている途中、親父と遭遇した。
「まぁな」
「へぇー。俺も久しぶりに千歳と入ろうかな?」
「親父キモい」
デレデレした親父の顔、キモい。
満奈の手を引いて、さっさと脱衣所に入った。
「千歳さんとお父様、ラブラブだね」
40はとっくに過ぎてるって言うのにな。
笑えるわー。
「まぁ、俺と満奈の方がラブラブだけどな♪」
俺はそう言って、満奈を後ろから抱き締めた。
マジで抱き心地最高。
―――――チャポーン・・・
「いいお湯だね」
ただいま入浴中。
こんだけ広い浴槽でも。
「ねぇ・・・くっつかなくてもよくない?」
「いいじゃん、別に」
やっぱり満奈を抱き締める俺。
そして、うなじにキスするのが俺の日課。
―――――チュッ
「んっ・・・」
相変わらず慣れない様子の満奈。
そんなところが可愛いからいいんだけどな。
「・・・好きだ」
耳元でそう囁くと。
「馬鹿隼斗」
頬を赤く染める満奈。
愛おしくてたまらない。