(side隼斗)

電話を切り、俺は頭を抱えた。

蘇るのは満奈の言葉。

“ベットで・・・シよ?”

“言わないよ。隼斗だから言うんだよ・・・”

どうして満奈は、俺をこんなにもドキドキさせるんだろう。

俺の心臓がもたないっつうの・・・。

いつの間にそんな事を言えるようになったんだ?

可愛すぎるんだよ・・・。

「はぁ・・・」

自室に行き、ベットに寝っ転がった。

シングルベットのはずなのに、1人だと狭く感じる。

満奈が隣にいないと、不安で仕方ない。

フラッとどこかへ行ってしまいそうで・・・。

明日を我慢すれば、明後日には会える。

早く来い来い明後日~。



なかなか寝付けなかった。

あの甘い声。

甘い匂い。

柔らかな身体。

暖かい笑顔。

それらがないと・・・。

満奈がいないだけで、こんなにも寂しく感じる。

俺は相当・・・満奈に惚れてる。

ベタ惚れだ。

溺愛してる。

今すぐ“愛してる”って言いたい。

キスしたい。

俺だけのモノにしたい。

すぐに結婚したいくらい・・・。

俺は満奈が大好きだ。

結婚か・・・。

きっとそれは、近いようで遠い将来の事。

ぼんやりとそんな事を考えてた。