「ありがとう・・・」
『ライブどうだった?』
いつもより優しい声。
それがまた、あたしをドキドキさせるの。
「最高だった!もうね、明日が待ちきれないくらい」
そう言うと、電話の向こう側から笑い声が聞こえた。
『よかったな。楽しいだろ?』
「うんっ!」
『・・・つーかさ』
いきなり隼斗の声のトーンが変わった。
そして、
『早く帰って来い。・・・満奈が隣にいないと安心して寝れねぇんだよ』
甘い声でそう言われた。
耳元で聞こえるから、ドキッとしてしまう。
それって・・・。
あたし、愛されてるよね。
「うん。帰ったら添い寝してあげる」
『・・・それだけじゃ物足りねぇな』
「えっ!?」
一緒に寝るだけじゃダメ?
まぁ、あの二重人格俺様変態野郎の事だからなぁ・・・。
『まず抱き締めて、キスして、一緒に風呂入って。その後はベットの上でイチャイチャしような?』
ほぉら・・・。
いつものパターンじゃん。
・・・あたし認めてるし。
『思いっきり鳴かせてやるから。楽しみだね?』
「あたしは全然楽しみじゃないもん」
『じゃあリビングでヤる?』
抵抗してみたら、隼斗の楽しそうな声の返事が来た。
笑ってるんだろうけど、きっと黒いオーラが出てるよ・・・。
「嫌っ!」
『嫌ならシない』
「えっ・・・」
そりゃ、リビングではシたくないけど・・・。
ヤらないのはもっと嫌だ。
場所の問題だよ!
「ベットで・・・シよ?」
『・・・っ・・・』
・・・もう、恥ずかしいっ!
多分、あたしの顔は真っ赤。
『お前・・・他の男の前でそんな事言うなよ!?』
あれ・・・?
隼斗、焦ってる?