それから3時間後。

「「「「「お疲れさまでしたぁ~!」」」」」

たくさんのスタッフの方々が、ライブで完全燃焼したあたし達を拍手で迎えてくれた。

何事もなく・・・無事に過ごせた3時間。

楽しくて。

面白くて。

ドキドキして。

わくわくして。

キラキラしてて。

ホントに有意義な時間だったな・・・。

「ってか満奈!あそこで転ぶなんて有り得ないよ!」
「あははっ、ごめんね?」

真琴に指摘され、素直に謝った。

そう、あたし・・・。

大事な場面で転んでしまったんです。

ラストのしんみりした所でスッテーンと!

あれは・・・大爆笑だったね。

「まぁ、いいじゃん。おかげでいい雰囲気になったし」
「・・・そうだね」

華歩がそう言うと、真琴は納得したような顔になった。

「とにかくお疲れ様!明日もあるから・・・今日は真っ直ぐホテルに戻ろう!」

麻衣ちゃんの一言で、あたし達は再び動き始めた。

汗をシャワーで流し、着替えてから会場を出る。

ふと、会場の入り口を見てみる。

すると、たくさんの行列があった。

こんなにファンがいるなんて・・・。

こうして集まってくれるなんて・・・。

嬉しいよ。

みんな・・・ありがとう。

「満奈ぁ~、私今日は一緒にお風呂入りたくない」
「何で?」
「満奈のスタイルが良すぎるから」
「良すぎるなんて・・・褒めすぎだよ。真琴の方がよっぽどいい身体してるじゃん」
「うーん、無自覚だねぇ」

そうかな?

あたしのは平凡な身体だと思うけど・・・。

あっ!

隼斗にメールしなきゃ!

次に会えるのは・・・明後日。

もう寂しいんだけど・・・。

頑張って耐えなきゃ!

目の前の事に集中しよう。