「おっ、お待たせ・・・」

照れながらそう言う満奈に、俺は卒倒しそうになった。

ヤベー。

めっちゃドキドキするんですけどっ!

「何その水着・・・」
「やっぱ・・・似合ってない?」
「いや・・・似合いすぎだ」
「あっ、ありがと・・・」

会話がぎこちなくて、まるで付き合い始めたカップルの様。

何だよその水着はっ!

満奈が着ていた水着。

俺の願望である・・・黒のレース付きのセクシーなモノだった。

しかも、満奈の色っぽい身体とマッチしすぎ。

ヤバい・・・。

鼻血出そうだ・・・。

「自分で選んだのか?」
「ううん。千咲と菜々子と一緒に買いに行って・・・。2人に“これで隼斗くんを挑発しちゃえ!”って言われた・・・」

あぁ・・・。

なんとなく予感はしていたけど、やっぱりChisaとNanaの仕業か。

しかも挑発って・・・。

「いや、しないよ?あたしはしない。しないしないしない・・・」

何度も首を振って否定される。

ん~・・・。

でも、俺には誘ってるようにしか見えないけどなぁ♪

「可愛い」

唇にキスした。

「おっ、こっからだと谷間がよく見える」
「なっ・・・。馬鹿っ!」
「いつも見てんのになぁ。恥ずかしいの?」
「うぅ・・・」

耳まで真っ赤に染まった。

こんなに照れてる満奈・・・初めてかも。

なんか・・・新鮮な感じがする。

「マジそそられるんですけど」
「知らないよ・・・」
「お前から誘ったくせに」
「誘ってないもん!」
「んじゃあ、身体が誘ってる」

満奈が抱きついて来た。

その瞬間、香水ではないいい香りが鼻をくすぐった。

「お願いだから・・・、もうこれ以上からかわないで?」

―――――ドキッ

上目使いにやられる俺。

顔、あちぃ・・・。

コイツ、こういうとこずるいよなぁ・・・。

俺がからかってるのに、ふとした瞬間に俺が満奈に遊ばれてる。

まぁ、全然悪くないからいいんだけど。