「ところでさ、満奈は次の休み、いつ?」
「休み?・・・どうして?」
「デートしようかと思いまして」
「デート!?したいしたい!」

目をキラキラ輝かせる満奈。

こういう反応、たまらなくいい。

「んー、もうすぐ映画の撮影あるしなぁ・・・」

その時。

満奈から、かなり衝撃的な発言が告げられた。

「映画ぁ!?」
「うん。花園麻子さん主演の映画だって」

花園麻子さん・・・か。

彼女はMARIAこと、華園麻里愛の母親であり。

日本を代表するほどの演技派だ。

「ん~、1番近い休みで明々後日かな?」

明々後日か・・・。

「俺仕事だ・・・」

なんてこった!

その日は歌番の収録日だ・・・。

「後は・・・来週の水曜日」
「ちょっと待って。えーと・・・」

手元に置いてあったスケ帳を手にとり、調べてみる。

来週の・・・水曜日・・・。

「・・・俺も休み」

ニッと笑うと、満奈は満面の笑みを見せた。

「じゃあ、その日にデートするか!」
「うん!楽しみ~♪」

よほど嬉しかったのか、抱きついてくる満奈。

その顔は喜びに満ち溢れている。

こんなに喜んでくれるなんて・・・。

俺も超楽しみになって来た~!

「あの~、満奈ちゃん?」
「何ぃ?」

それよりも、抱きついてきた時から気になってた事・・・。

「胸が直に当たってるんですけど?」
「へっ?・・・きゃあああっ!」

今更かよ・・・。

裸だって事、忘れてたのか・・・。

満奈は顔を真っ赤に染め、シーツに包まった。

「隼斗の馬鹿ぁ・・・!」

2度目はちょっと傷つく・・・。

俺はニヤリと笑った。

「いいじゃん。・・・もう1回ヤるか!」

言っとくけど、満奈が誘ったんだからな?

その後の俺らは、再び甘い時間を過ごしましたとさ。