「待って!・・・ご飯とお風呂は?」
「んなの後でいい」
「今日はオムライスなんだけど・・・」
「今は大好物より満奈が食べたい」

なっ・・・!

あたし、食べ物じゃないんだけどなぁ。

ってか、オムライスに勝ったよ!

微妙に嬉しいです、はい。

―――――トサッ

優しくベットに降ろされる。

「さて・・・と」

そう言いながら緩めたネクタイを外した。

「さすがに朝まではシないから。・・・な?」

・・・ずるいよ、隼斗。

急に優しくするんだから・・・。

ドキドキが止まらないじゃん。

「う、ん・・・」
「抵抗しねぇんだ?」
「隼斗が優しいから・・・」
「はっ!?」

そうだよ・・・。

いつもは偉そうな口調なのに。

いきなり変わるんだから。

全部、隼斗のせいだよ。

一言一言が、媚薬のよう。

「じゃあ今日は思いっきり優しくしてやる・・・」
「・・・うん」

そう言った隼斗は、あたしのおでこにキスをした。

そしてそのまま、瞼、頬、耳、唇・・・。

ひとつひとつにゆっくりとキスを落としていく。

いつもと違う感覚に、呼吸が止まりそうなくらいドキドキしてるあたし。

「好きだ」
「あたしも・・・」

甘い雰囲気に呑まれていく2人。

隼斗だけを感じられて・・・。

もう、ホントに幸せ。

隼斗が近くにいてくれるなら・・・、あたしはこの先も頑張っていけるよ。

「久々だから余裕ねぇ・・・」
「・・・隼斗・・・」
「ん?」

首を傾げた貴方が可愛くて。

「大好き」

もう1度、唇を重ねた。