17時。

「ただいまぁ・・・」

満奈が帰って来た。

「おかえり♪」

今日の俺は機嫌がいい。

だから、玄関まで来て満奈を出迎えた。

「何その大きな袋」
「えっ・・・。あの、ね?あっ・・・!」

満奈が持っていた大きな紙袋を奪い取った。

そして中を見てみると。

「べっ・・・別に隼斗のためじゃないんだから!菜々子が持ってけって言ったから・・・」
「ふぅ~ん」

白黒で。

レースがたくさんついている。

・・・メイド服が入っていた。

満奈ってドM?

「じゃあ早速着てくれる?」
「えっ。ヤダよ・・・」
「それとも・・・今すぐリビングでエッチする?」
「ヤダっ!」

即答かよ。

俺的にはどちらでも構わないんだけどな。

「じゃあ着て?」
「うぅ・・・。隼斗の馬鹿ぁ」

そんな潤んだ目で見られても、誘ってるようにしか見えませ~ん。

「俺様に馬鹿なんて言っていいと思ってんの?」
「はぁ・・・」

だって・・・。

満奈に言ってもらいたいんだもん!

‟おかえりなさいませご主人様♡”ってな。

「メイド服が嫌ならリビングで・・・」
「着ます!ぜひ着させてください!」

またまた即答。

そんなにリビングでエッチするのが嫌かよ。

毎日シてるくせに・・・。

満奈は恥ずかしがり屋なんだな。

「着替えてるとこは絶対に見ないでよ!」
「え~っ」
「・・・ニンジン食わしてやる」
「それは嫌だ」

ちくしょう・・・。

俺の弱みを握られてしまった!

実は俺・・・ニンジン食えない。

だって美味くないし。

味を想像するだけで吐き気がする。

断固拒否!

ってなわけで、俺は大人しく満奈の着替えを待っていた。