准は何か考え事をしているような顔。

助けてくれんのか・・・?

「・・・隼斗」
「何ですか?」
「お前が言うまで黙っとこうと思ったけど・・・。彼女って、Rainbowの桜井満奈だろ?」
「はいっ・・・。って、はあぁっ!?」

何で知ってんの!?

ってか俺認めちゃったし!

「お前分かってる?俺の部屋606号室だったんですけど」

・・・確かにそうだった・・・。

コイツ、卒業するまで俺らの隣の部屋だったんだ。

すっかり忘れてたし・・・。

・・・!!

まさか・・・。

「何で分かったんですか?」
「満奈ちゃんの可愛い鳴き声が俺の部屋まで聞こえてきたから」

やっぱり・・・。

今度から少し抑えさせよう・・・。

「聞かないでくださいよ~」
「どうせお前が“もっと鳴いて”とか言ってんじゃねぇの?」
「・・・」

ザ・図星。

「隼斗とは長年の仲だからなぁ~」
「・・・同じ部屋の人は?」
「いないよ?俺は1人で使ってた」

1人って有りなのか?

知らなかった・・・。

「この事、メンバーは・・・」
「知らねぇよ。安心しろ」

その言葉を聞いて、大きく胸をなでおろした。

「で、満奈ちゃんとケンカしたのか?」
「いや、ケンカってほどでは・・・」

准ならなんか、頼っていいような気がする。

なんてったって、SuperStarのリーダーだからな。

「実は・・・」

俺は、全てを准に話した。

満奈の幼なじみの事。

相葉が満奈の事を好きな事。

昨日の夜の事。

俺の想い。

全て、准にぶつけた。

心が少し、軽くなったような気がした。