その後もデパート内を歩き回り、俺らはいろんな物を買いまくった。

もちろん俺が全部支払いましたよ?

なんてったって、天下の流川隼斗くんだからねぇ~。

稼いでんすよ。

「わぁ~い。いっぱい買ってもらっちゃった!」
「感謝しろよ?」
「してますよ~。ありがとね」
「おう」

めっちゃニコニコしてる満奈にキスする。

「お礼はキスな♪」
「いくらでもどーぞ」
「じゃあもう10回!」
「10回も!?・・・んっ・・・」

お前が“いくらでも”って言ったんじゃねぇかよ。

ホントは100回くらいしたいんだけどな。

あえて10回だ。

「お前ら・・・場所を考えろや」

気がつけば、兄貴と華恋さんがいた。

「後3回残ってるし。邪魔すんなよ兄貴」
「俺は華恋とラブラブしてるよ?」
「あっそ。俺も満奈とイチャイチャしてんだから。どっか行った行った」

しっしっ、と兄貴を追い払う。

その間、華恋さんはずーっと、

「満奈ちゃん可愛い~」

って言ってた。

可愛いなんて・・・当然だろ?

俺の満奈なんだから。

兄貴達がどっか行って、一時中断してたキスを再開。

「後3回な」
「はいはい・・・」

呆れ顔だけど、どこか嬉しそうな満奈。

いいな・・・。

こういうのも、たまには。

2人とも仕事ばっかだからな・・・。

だから、今日はゆっくりと休めた。

何より、満奈と1日中一緒にいられたし~♪

満足です。

明日からも頑張るかぁ~。

「隼斗、今日はありがとう」
「いえいえ。お礼は満奈ちゃんで」
「・・・馬鹿」
「俺様に向かってそんな事言っていいのかな?」
「ゴメンナサイ」

楽しかったな、デート。