「ただいまぁ・・・」

やっと部屋に着いた・・・。

・・・眠い。

チラッと足元に目をやると、玄関には隼斗の靴がある。

帰って来てるのか。

でも・・・電気がついてないから寝ちゃったかな?

ガチャ

ゆっくりとリビングのドアを開け、電気をつけた。

そしたら、テーブルの上に白いものがある事に気付いた。


“満奈へ
  おかえり。
  俺は疲れたから寝る。
  
  明日、休みか?
  俺は休みなんだ。
  暇だったら、どっか行かねぇ?
  ・・・デートだ。
          隼斗”


短い文章だけど、凄く嬉しかった。

・・・しかもしかも!

デートだって!

疲れなんか吹っ飛んで、1人で舞い上がってた。

2人で出かけた事って・・・まだないよね?

やったぁ!

楽しみ楽しみ~♪

どこ行こうかな?

やっぱ遊園地とか?

ベタすぎるかな。

ショッピング?

人が多いか。

どうしよう・・・。

・・・その前に、寝よう。

明日に備えてね。

部屋に戻りパジャマに着替えて、隼斗の部屋に入った。

スースー寝息を立てて寝ている隼斗。

・・・可愛いなぁ。

まつげ長い・・・。

「おやすみ、隼斗」

唇に小さくキスしてから、布団の中に潜り込む。

早く明日にならないかな~。