―――――バタン
隼斗が去った美鈴の部屋。
「さぁて。たっぷり聞かせてもらおうかな♪」
「なっ、何を?」
「ん~?大人気国民的二大アイドルグループ、SuperStarの流川隼斗とRainbowの桜井満奈のイチャイチャ日記、かな?」
「ワー、ソノエガオ、コワーイ」
「聞こえてるわ」
ハッ。
思わず本音が・・・。
しかも棒読み~・・・。
「まず、付き合うきっかけはアレでしょ?隼斗と水沢玲愛の熱愛報道」
「あぁ・・・。そうだったね」
水沢玲愛・・・。
懐かしいな。
確か、ドラマやってた頃だよね?
「じゃあ、キスは?」
キス~?
いつだっけ?
ん~っと・・・。
「あっ、付き合う前だ。ドラマ撮影の練習で・・・」
「うっそぉ!?ホントに?」
「うん」
へぇ~、と美鈴は感心した様な声を上げた。
恥ずかしいんだけど・・・。
彼氏とのこと語るのがっ!
しかも彼氏の身内に・・・。
「エッチは?」
そっ、そんな事まで言っちゃうの!?
「言えないよ・・・」
「満奈、顔真っ赤だよ?可愛い~」
「可愛くないもん!」
「よし、じゃあついて来て」
美鈴に腕を引かれ、部屋を出た。
向かったのは、同じ階のある部屋。
―――――コンコン
「はい」
この声・・・隼斗だ!
それだけで嬉しくなっちゃう。
あたし、よっぽど隼斗が好きなんだなぁ。

