毎度の事ながら、湯船に浸かってる時は隼斗に後ろから抱き締められている。

これ、心地いいんだよね。

「あっ、今日ねAiruに会ったんだ~」
「ふーん」
「すっごく可愛かった!あたしとは天と地以上の差があるよ・・・」
「満奈が地?」
「当たり前じゃんっ!」

もちろんだよ。

比べるのはあまり好きじゃないけど・・・。

顔も身体も・・・。

いいとこ何一つないもん!

・・・いいんだもん。

それがあたしだから。

「俺は、お前の方が断然可愛いと思う。・・・いや、可愛い」
「・・・っ・・・」

言い直さなくていいのに・・・。

ってか、なんで簡単に甘い台詞が言えるの?

恥ずかしくって上せちゃいそうだよ・・・。

―――――チュッ

「きゃっ・・・」

またうなじにキスをする隼斗。

「隼斗ってさ、うなじ好きだよね?」
「まぁ、満奈限定だけどな」

だ~か~ら~っ!

いちいちドキドキさせないでよね・・・。

「満奈」

名前を呼ばれる。

これが合図。

ほら、振り向くと・・・。

隼斗の甘いキスが降ってくる。

「んっ・・・」

でも今日はそれだけじゃなかった・・・。

スッと隼斗の手があたしの身体に触れる。

そしてそのまま―――――。

「・・・んんっ!・・・」

右胸を触られた。

「俺、もう無理・・・」

その一言で、あたしはお風呂で襲われた。

明るくて、凄く恥ずかしい・・・。

でも、

「満奈大好き」

って、少年のような笑顔で言ってくれたのが、とても嬉しかったんだ。