「ごめんね。怪我してない?」
「あたしは大丈夫だよ。愛流ちゃんは?」
「全然平気!ってか私の事は、愛流って呼んで♡」

パチンとウインク。

かっ、可愛いわぁ。

女のあたしでもドキドキしちゃう。

「うん。じゃあ、あたしの事は満奈で」
「OK~♪」

パンパンっとジーパンの汚れを払う。

「そういえば、ごめんね?私の勝手な私情でルームメイト変えちゃって・・・」

・・・そうだっけ?

記憶の糸を懸命にたどった。

・・・あっ、そうだ。

愛流が望月楓くんと付き合ってるからって、愛流と隼斗が部屋交換したんだっけ。

最初はめっちゃびっくりしたねぇ・・・。

んまぁ、今ではラブラブだから愛流には感謝だね。

「全然いいよっ!あたし、SuperStarの大ファンだからさ♪」
「そうなの!?よかった~。・・・ところでさ・・・」

スススッと、あたしに近づく愛流。

「流川くんって、性格あれだけど夜はどうなの?」
「はぁっ!?」

思わず、男みたいな声を出してしまった・・・。

「せっ、性格あれって・・・」
「だって王子様キャラじゃない。だからあんまり性欲なさそうに見えるけど・・・、満奈はいい身体してるしさ♪襲われてるんじゃないかなーって」

・・・なんでみんなこんなにエロいの!?

「あたし、いい身体してないよ!?てかどこで見たの!?」
「夏頃に‟HONEY HONEY”で水着姿なってたじゃん。胸大きいし、くびれあるし・・・。私が男ならもう食べちゃってるよ~」

あぁ。

なるほどね・・・。

確かに水着着ましたよ。

「っで、どうなの?」

目がキラキラしてるよ~っ!

「襲われた事なんかないよ?毎晩平和です」
「え~、つまんないのっ」

嘘うそ。

ホントは毎晩襲われてます。

その前に、隼斗は王子様ではございません。

俺様です。

「あっ、私そろそろ行かなきゃ!またね、満奈っ!」
「うん。バイバーイ♪」

・・・そんな事、口が裂けても言えないよ。

言ったら多分・・・、夜が大変かもしれない。

恐ろしや・・・。