「ご馳走様。美味かった~」
「ホント?良かったぁ」

満奈は皿を洗い始める。

俺はソファに座ってテレビを見始めた。

いろいろチャンネルを変える。

でも、テレビの内容なんかちっとも頭に入ってこなくて。

考えるのは、アレの事ばかり。

“アレ”。

それは・・・クリスマスプレゼント。

気に入ってくれるといいんだけどな・・・。

「終わった~!」

皿を洗い終わって、満奈が隣に座った。

すると、何やらもぞもぞし始めた。

「はい、隼斗!メリークリスマス♪」

そう言った満奈の手には長い箱。

何だろう?

「サンキュッ」

礼を言って、不意打ちで軽いキスももらう。

―――――パカッ

箱を開けた。

そこにあったのは、星のシンプルなネックレス。

「あのね、ホントはブレスレットとどっちにしようか悩んだの。その時この虹のネックレスを思いだしてね。おそろ的な?」

コイツ、ホントにSuperStar好きだよなぁ・・・。

思い返せば、誕生日にもらったクッキーだって星型だった。

「大事にする。つけて?」

満奈にネックレスを渡す。

俺の膝に乗り、首に腕を回してつけてくれた。

「やっぱ隼斗は星が似合うよ」
「それはどーも」

視線を合わせ、どちらからともなくキスを交わす。

満奈から香る匂いが鼻をくすぐる。

香水つけてないのに、いい香りがするんだよなぁ。

そこがまた、俺の胸を躍らせる。

「じゃあ俺からも。満奈、はい」

俺の膝に座る満奈に、小さな箱を渡した。

「何々~?」

わくわく、と言った表情で箱を見つめる満奈。

いちいち可愛すぎんだよ・・・。

―――――パカッ

「えっ・・・」

驚いた顔が目に入る。

気に入ってくれたら嬉しいけど・・・。