(side隼斗)

“今日のあたしは余裕なの♪”
“・・・へぇ”

“隼斗をメロメロ~にさせてやるんだからっ”
“・・・馬鹿”


やっぱり馬鹿なのは俺の方だ・・・。

満奈の作戦だと分かってて、まんまとハマってしまうんだから。


“その“馬鹿”も照れ隠しなの?”
“・・・っっ・・・”


何で分かったんだよ・・・。

普段は鈍感なくせに!

当の本人はニコニコしながらハンバーグを頬張っている。

ホントに余裕そうだな・・・。

・・・よっしゃ。

俺も本気になっかな。

最高級の俺様になってやる。

「満奈ちゃん?」
「なぁにぃ~?」

はっはっはっ・・・。

余裕扱いてられるのも今のうちだ。

「今日、ChisaちゃんとNanaちゃんにゴムをもらいましたね。お陰でたくさんヤれるので僕、夜が楽しみです♪」
「はっ、隼斗・・・」

ほぉら。

満奈の作戦はもう失敗。

俺の話し方は“SuperStarの流川隼斗”だったけど、言ってる事は完璧にいつもの俺。

口があんぐり開いてる満奈。

そんなのも可愛く思える。

「たくさんイかせてあげますね♪」
「うぅっ、隼斗の変態っ!」

顔が真っ赤の満奈。

茹でダコ状態です。

そんな満奈の腕をグイッと引き寄せた。



「バーカ。俺はとっくにお前にメロメロだっつーの」



耳元でそう囁いて、チュッと耳たぶにキス。

「かっ、からかわないでよっ!」
「あれ?余裕じゃないね?」
「・・・もうっ」

やっぱ、こっちの方が俺ららしいよな。

あ~、満奈をいじるのはマジで楽しいっ!