(side隼斗)

「じゃあ行ってくるね!」
「おう。怪我すんなよ」
「分かってるよ~。隼斗もあたしがいなくて寂しいからって浮気しないでよね?」
「馬鹿。俺には満奈だけだっつーの」

そう言うと、満奈は頬を染めて笑った。

マジで可愛い。

3日も会えないとかきついんだけど・・・。

満奈は今日から、Rainbowのライブツアーがある。

学校からかなり遠い会場で3日間。

だから、泊り・・・。

3日もキスとか、エッチとか出来ないとは・・・。

男の俺には辛すぎる・・・。

だからまぁ、昨日のうちに充電しといたけど。

「行ってくるね」
「行ってらっしゃい。頑張れよ」
「ありがと、隼斗」

俺は満奈の髪を梳くように撫でて、唇にキスを落とした。

満奈は一度だけニコッと笑って部屋を出ていった。

無事に帰って来いよ?

待ってるからな。

でも・・・。

「もう限界・・・」

1秒でも満奈を見てないと、すげぇ不安になる。

早く明々後日になれ!

・・・気が早すぎんな、俺。

まだ行ったばっかだっつーの。

気長に待ってよう。

俺も少し、大人になんなきゃな。