（side隼斗）

びっくりした。

いきなり呼ばれたかと思ったら。

不意打ちで俺にキスした満奈。

しかも、上から塞がれて・・・。

一瞬、どかそうと思った。

でもいつもと違うパターンにドキドキして・・・。

たまにはいっかと、満奈からのキスを楽しんだ。

｢ふふっ♪仕返しだい！｣

無邪気に笑う満奈。

可愛すぎる。

｢ドキドキ・・・、した？｣
｢はっ！？｣

いきなりの変な質問に戸惑う。

｢だって・・・、いつもあたしばっかドキドキさせられてるようで・・・。だから仕返ししたの！｣

はっ、何コイツ。

｢ふ～ん。満奈はいっつもドキドキしてるんだ？｣

ちょっとからかい口調で言うと、ほら。

すぐ真っ赤になる。

こういうとこがマジで可愛いんだよなぁ。

｢なっ！・・・まぁ、ね｣
｢・・・馬鹿｣
｢失礼ね！やっぱりドキドキしな―――――｣
｢やっぱり馬鹿｣

満奈の言葉を遮った。