『る、流川くん・・・?』
「お前なんか彼女じゃねぇし。お前、大嫌いなタイプだしな」
『なっ・・・、ひどいよ!』
「傷つきたくないんなら、俺に近寄らない事だな」
それだけ言って、電話を切った。
ムカつく・・・。
それより満奈だ。
俺の彼女は満奈だけだ。
アイツ、勘違いしそうだな・・・。
家に帰って来なくなるか!?
あの俺と姉貴のニュースの時みたいに。
違う。
ホントに違うから。
満奈、きっと誤解してる。
俺が好きなのは。
愛してるのは。
この先ずっと一緒にいたいのは。
・・・お前だけだから。
そう言ってやりたい。
すぐさま満奈に電話した。
『・・・はい』
5回のコールの後、満奈の声が聞こえた。

