「隼斗。私達の関係、マスコミに言ってもいいよね?」
「ああ」
「分かったわ。じゃあ、明日の10時に」
「おう。じゃあな」

―――――バタン

ドアが閉まり、美鈴さんの姿が見えなくなる。

美鈴さんが帰った後、隼斗くんはまたあたしを抱き締めた。

今度は、優しく。

「はぁっ・・・。姉貴はホントにいつも突然だな・・・。お陰で満奈とのラブラブタイムが切られたじゃねぇか」

そう言ってから、隼斗くんはあたしにキスを落とす。

その途中で、隼斗くんの舌があたしの口内に侵入してくる。

「・・・んんっ・・・」

思わず漏れる声。

初めての大人のキスに、あたしはぎこちなく答えた。

やがて、唇が離れる。

「・・・明日大変かもしれないけど、頑張ってね」
「ああ・・・。満奈」
「何?」



「俺さ、マジで満奈以外考えらんねぇから。だからもう、出ていくとか言うなよ」


きっと、あたしの顔は真っ赤。

「言わないよ。あたしだって隼斗くん以外考えられないから」

そしてもう一度、キスをした。