「いだだだっ!刹那酷いよお〜」 「…自業自得でしょっ!」 赤くなったほっぺを押さえる綾瀬に背を向け再び横になる。 「…りがと。」 「…えっ?何?何て言ったの?」 「……何でもない!おやすみ」 気恥ずかしくて布団を頭まですっぽり被った。 「…どういたしまして」 そんなあたしを綾瀬が優しい眼差しで見ていることを、あたしは知らない。