『だよね!やっぱそうじゃ~ん。お前は馬鹿かっ?』

なんて言って休み時間のクラス中の視線を集めてる
明るい人は、悠也。

そう、自称私の彼氏なんだけどね。
なんで自称なのかは、あとで きっとわかるよ。

『馬鹿じゃねーよ!悠也はモテルからって図に乗りやがってぇ!』
なんて言い返されてる悠也。

『お前がモテなさすぎるだけやろっ!』

「そうだよー。」

「悠也かっこいいー」

なんて周りの女の子言われてる悠也。
悠也は自称彼女の私からみても
モテてる。
だから、私は大変なんだよ。
ヤキモチを抑えるのにね。

『遥ー夏っ。元気ない顔してるよ?どうした?』
この子は、私の一番の友達の咲菜。
私と悠也が付き合ってることを教えたのは、
咲菜だけ。

「ん゛──・・・だって悠也他の女の子といちゃいちゃしすぎなんだもぉん」

『悠也は性格も顔も頭もよくて人気者だもんね。女子からも男子からも。』

「もう・・。私にはかまってくれないのにクラスの女子ばかりと仲良くしちゃって・・・」
心が壊れちゃいそう。
ビリビリって誰かに激しく引き裂かれそうな切なさ。

『はあーあ。悠也ったらもう。』

「・・・・・」
そう言ってるふくれっ面の私。
その時に、隣の席の隼人君が話しかけてきた。

『どーしたの?そんな暗い顔しちゃって?』

隼人君は、席が隣になって仲良くなったの。
爽やかで、優しくて、イケメン、大人なの。
悠也とは真逆の感じかな?
悠也との共通点は、
モテ男で、優しくて、イケメンって所かな?
隼人君って、どっちかっていうと
あんま騒がない方だけど、雰囲気がすごくて。
大人気。悠也と同じくらい。

「んー・・なんでもないよぉー・・・」
もう喋る気力もないくらい心ずたずたな私を見て

『何か合ったら言えよ?』
隼人君になら言っても大丈夫だよねー・・・。