泣きだした私。
それを見て風摩は

『ちょっ!なんで泣いてんだよ!』
すごい焦り出す。
さっきまでの冷静さが嘘だったかのように。

「うぅ・・・っ、ひくっ・・・ごめっ・・ん」

『だから、なんで泣いてんだよっ?』

そのあと、ずっと風摩は私の事抱きしめていてくれた。
私は安心して5分後には落ち着いた。

『・・・で、なんで泣いてたんだよ?』
抱きしめられながら優しく上から降り注ぐ声と視線。
初めてこんなドキドキしたかも。

「・・風摩怒ってたから・・・。」

『それだけ??』

「ぅん・・」
やっぱ、こんな泣き虫な私に呆れちゃうよね、風摩も。

『俺が怒ってた理由わからねぇ-の?』
風摩が怒ってた理由?
ひとつ思い当たるなら・・・。

「私が何か悩みを隠してる・・事?」

『・・・そう。』
私を抱く風摩の手の力がより強まった。

「私・・・本当に何もなやみ事してないよっ!」

『本当に?』

「本当に!」
つい乗り出して言っちゃった。
だって、信じてもらいたくて・・。

『クリスマスまでにできないと困るとか・・そういう事は?』
・・・クリスマスまでに・・?
クリスマスまでに私ができないと困ることというと・・
ダイエット成功!
って事だけ・・。
・・・・・え。
もしかして、そのこと言ってるのかな?

「あのぉ──それって、ダイエットの事なの・・かな?」

『・・・ダイエット?』
予想外の私の答えにさっきとは別人かのように
きょとんと可愛い顔をする風摩。

「そう・・こんなこと風摩に言いたくなかったけど、
言わないと誤解されちゃうから言うけどね!」

『うん・・?』
どうしよう・・・言うの恥ずかしいな・・

「あのね・・・」

『うん・・。』

「クリスマスまでに!私痩せようと思ってるのに
全然痩せれなくて・・・それで・・・それですっごい悩んでて・・。
このままじゃ、風摩が他の子に行きそうで、怖くて。
それでね・・」