「悪いが帰ってくれぬか?」


陛下は力無く言った。


「陛下、これだけは言わせてください。今、あなたの命は狙われているのです。そして、今、この状況で、あなたがいなくなれば、誰がこの国を統治し、そして、あなたの代行を勤めるのかを……。」



二人は部屋をでると、陛下はソファーに雪崩れこんだ。



「陛下…」


外からはヨーデルが心配そうに入って来た。



「大丈夫。気にするな。彼はいつもそうだからな…」



陛下は自分に言い聞かせるように。そっと、つぶやき目を閉じた。






部屋を出た、ツヴァイルト達は、城を出るのではなくひっそりとそびえ立つ大きな大木の元に歩み寄った。



「また、母上と口論されたのですか?」


おとなびた声がどこからか聞こえてきた。



どうやら自分達とは逆の場所にいる人物が言ったらしい。