お城について、まずされた事は身支度だった。 濡れた服に、汚れた靴。 みすぼらしい色あいの布に、ボサボサの髪の毛。 やっぱり、こんな格好で王子様になんて会えないんだ。 高級感あふれる調度品に囲まれていて、なんだか落ち着かない。 着替えさせされたドレスも着たこたもない様な、豪華で着心地の良いものだった。 貴族のお嬢さまになった感じかして、ふわふわした気分になる。 「さあ、ノノ姫さま。できましたわ。アルテゥール殿下の元に行きましょう」 私の身支度を手伝ってくれた女性がそう言って戸を開けた。