お城について、まずされた事は身支度だった。
濡れた服に、汚れた靴。
みすぼらしい色あいの布に、ボサボサの髪の毛。
やっぱり、こんな格好で王子様になんて会えないんだ。
高級感あふれる調度品に囲まれていて、なんだか落ち着かない。
着替えさせされたドレスも着たこたもない様な、豪華で着心地の良いものだった。
貴族のお嬢さまになった感じかして、ふわふわした気分になる。
「さあ、ノノ姫さま。できましたわ。アルテゥール殿下の元に行きましょう」
私の身支度を手伝ってくれた女性がそう言って戸を開けた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…