兵士の手が再び彼女の髪をかき分け唇をなぞると、彼女は無抵抗のまま兵士の指を口に含んだ。 その間も彼女の所有する腕だけは風になびき、白さを際立たせ存在を主張していた。 細い手首はとても柔らかくしなやかで、彼女とは別の世界にいた。