「呪術士シーナ・シンセトリーを舐めんなよ」
その言葉に、二人は動きを止める。
スペインのメールが来た翌朝、将軍を集めた軍議を開いていた。スペイン国王がみまかったこと、ヨーロッパに叛旗を翻したこと。そして、シーナという弟の存在。
「まさか…スペイン第二王太子…!?」
林の声にも、青年――シーナは笑うだけだ。
シーナは後ろの腰に備えていた棒状のものを取る。シュンッと何度か鳴ると、それは背丈をも超える杖となる。ヒュンヒュンと軽く回したそれは、新川達に向けられた。
「何で…スペインと戦うつもり!?」
「俺は、俺が護りたいヤツのために立つだけさ」
シーナにとって、命をかけるに値するかどうかの基準はそれのみだ。スペイン軍人は全く知らない。しかし、彼はライザ・ライズは知っている。だから、知り合いを護るために戦う。
それだけだ。
「さてと、面倒臭ぇけどやりますか」
そう言うと、シーナはニヤリと笑んだ。
その言葉に、二人は動きを止める。
スペインのメールが来た翌朝、将軍を集めた軍議を開いていた。スペイン国王がみまかったこと、ヨーロッパに叛旗を翻したこと。そして、シーナという弟の存在。
「まさか…スペイン第二王太子…!?」
林の声にも、青年――シーナは笑うだけだ。
シーナは後ろの腰に備えていた棒状のものを取る。シュンッと何度か鳴ると、それは背丈をも超える杖となる。ヒュンヒュンと軽く回したそれは、新川達に向けられた。
「何で…スペインと戦うつもり!?」
「俺は、俺が護りたいヤツのために立つだけさ」
シーナにとって、命をかけるに値するかどうかの基準はそれのみだ。スペイン軍人は全く知らない。しかし、彼はライザ・ライズは知っている。だから、知り合いを護るために戦う。
それだけだ。
「さてと、面倒臭ぇけどやりますか」
そう言うと、シーナはニヤリと笑んだ。
