今でも愛しい人



「梨佳、顔色悪いけど。大丈夫か?」


「ごめん...なんか気分悪いかも...」


風邪でも引いたかな...


頭痛いし吐き気が半端ない...


「ちょっと...お手洗い...」


「分かった。ここで待ってる」


輝はベンチに座って待つ


あたしは慌ててトイレに駆け込む


「うげー...」


超最悪...


あたし、超顔色悪いじゃん...


これじゃ輝に会えないし...


憂鬱気分のままトイレから出た


「あ、梨佳」


トイレから出たら竜哉も男子トイレから出てきて鉢合わせ


「竜哉...」


何かしゃべると吐きそう...


「梨佳、顔色悪い。どうかした?」


「ううん...なんでもない...」


「足元フラフラ。俺につかまれ」


竜哉があたしを抱きかかえる


「輝が...見たら...」


誤解されちゃう...


輝には...嫌われたくない...


「そんなの、俺が言ってやるから。とにかく来いって」


「やだ...」


それでもあたしは断固として動かない