今でも愛しい人



『あけましておめでとうー!!!』


1月1日


正月が来た


新しい年


今年は受験生だ


頑張って青松に入らなきゃ


『梨佳、今年もずっと一緒だからな。絶対離れるなよ?』


『離れないよ。あたしは絶対ずっと輝のそばに居るよ??』


何の疑いもなく、そう誓った


『高校卒業したら、結婚しような?』


『うん!!!』


無邪気に無責任な言葉を


あたしは信じていた


何の疑いもなく...


ヴーヴーヴー


また携帯が震える


竜哉からの着信


「もしも...」


「HappyNewYear!!!」


「....」


急に叫ばれた


しかも夜中ですよ、竜哉さん


親、寝てますよ...


「あれ、梨佳?」


「...急に何?それを言うために電話したの?」


「まあね♪梨佳には特別に電話で...」


「要りませんよ、そんなものは。」


「.....」


竜哉は黙っちゃった