今でも愛しい人



でも同じ中学だったら


きっと出会ってなかったと思う


もしも過去に何かが違ったらきっと輝とは出会えてなかった


「梨佳、今は泣いてねえか?」


竜哉が心配そうに聞いてくる


「え?泣いてないけど...」


「ならいいや。じゃあな」


「?うん」


電話を切った


竜哉、また心配してくれた


心配、かけてるのかな


ヴーヴー


携帯が震えた


『梨佳って高校、決めた?』


輝からメールだった


『高校?決めてないよ』


『じゃあさ、青松高校行かねえ?』


青松高校は、簡単に言えば専門学校


3つの科が集まってる


『でも輝って頭良いじゃん?』


あたしよりもはるかに頭はいい


たしか...350点は超えてるって言ってたっけ...


『頭悪りぃよ。一緒に受けない?青松高校』


『いーよ!!^0^』


あたしはこの日から青松高校を目指すために頑張った


あたしなりに...