『彩里のこと...好きになっちゃった...?』


『どうかな。梨佳次第』


輝...あたしのこと好きじゃないの...?


ねえ...輝...


あたし...輝の彼女だよね...?


輝の...大切な人だよね...?


『分かった...』


『梨佳のこと嫌いになるわけねえから。つうか絶対嫌ったりしねえっつうの』


『うん...』


『でも、梨佳が今後どうしてくれるかで決まるからな』


これは冗談じゃない


輝はいつも冗談でからかってくる


冗談か本気か分からなくて...


あたしは最近、毎日泣いてる


輝には伝えてない


『泣いてる?』


って聞かれても


『泣いてない』


って答える


重い女と思われたくないから


輝には...ずっと一緒に居てほしいから...


また涙が溢れて来る


そんな涙を拭い去ってベッドに潜る


もう、その日は眠った


これ以上、最悪なことを考えたくない


起きてると最悪なことしか考えられない


あたしの脳はもうそんなことしか考えられなくなった