今でも愛しい人



「梨佳、居る?」


前のドアで誰かが呼ぶ声


「後ろのドアに来てだって~」


亜衣が後ろのドアから顔を出して誰かに言った


あたしは気付いた


あの声は...1人しか居ない


「梨佳、ちゃんと居るじゃねえか」


「何の用?竜哉...」


教室に来たのは4組の竜哉だった


「なんだ?俺じゃねえほうが良かった?」


「べっつにー」


机に頬をくっつける


「渡辺、悪いが席、貸してもらえるか?」


「あ、うん♪終わったら呼びに来て?3組に居るから☆」


「おう、悪いな」


亜衣は自分の席を立って教室から駆けて出て行った


「よっと...」


竜哉は亜衣の席に座る


簡単に言えばあたしの隣に竜哉が座ったわけだ


「...何の用?」


「お前、他中の奴と付き合ってんだろ?」


どっからそうゆう情報は流れてるんだよ...


「俺のセンサーは敏感なんだ」


ははっと笑う竜哉


「ただの変態発言じゃん...」


「なんだよ、お前。今日はやけにおとなしいな?」


「うるさーい...」


ついに机におでこをくっつけた


机から微かに香る木の匂い


嫌いじゃない、この匂いは