今でも愛しい人



「おあよー」


欠伸をしながら教室に入った


「梨佳、梨佳!!!大変!!」


「なに?チョコついてる」


亜衣のほっぺについてるチョコをティッシュで拭き取るあたし


まったく...


朝からチョコなんか食うなよ...


「さっきね、林原君が梨佳のこと呼びに来たよ!!」


「...舜が?」


なんで?


あたしに何か用があったの?


「学校来たら3組に連れて行こうか?って聞いたら、『いい、また来る』って言って教室戻っちゃった...」


瞬が...あたしに用?


どんな用?


輝が好きだと実感していながらも心臓は嬉しく高鳴っていた


あたしってとことんバカだな...


「どうする?行くの?」


「ううん、舜が来るって言うならあたしは行かないよ」


軽く笑ってから自分の席にカバンを置いた


「えー、行かなくていいのー?」


亜衣の隣にあたしが座る


「いーの。舜がまた来るって言ったんでしょ?本当に用があるならまた来るはずじゃん?」


「そうだけど...滅多にないんだよ?」


「なにが?」


「林原君が人を呼び出すなんて」


...そうなの?